中国は非常に古く長い歴史をもった国、文化圏である。日本も漢字や仏教、学問や美術、様々な技術など、その文化の恩恵を受けている。
多数派の漢民族が中心に扱われてしまうが、現在の中国には56(または54)の民族がいる。漢族以外の55民族全部で1億人程の人口だとされる。
少数民族といわれるが1千万人以上の民族から3000人の人口だという民族まで様々である。
※「漢民族」というくくり方は日清戦争以後とされる。中原を元郷とされる民族が多数であったことは間違いないだろうが、彼らが
自らをひとつの民族として自覚[国策?]するようになったのは近世というか現代だといえる。
近現代の孫文や共産党がやってきた中国初の「国民国家」をつくるため少数民族を含め「中国人」と呼び、少数民族でない人々を漢民族にしたといえるだろうか。
ちなみに現代中国は直近の清時代の文化の影響が強い。
中国の共通語「標準話」は清時代宮廷語、都であった北京方言である。したがって昔の漢詩などを北京語ベースで発音しても韻を踏むといった美しさがなくなる。
これは満州族なまりのためである。
上海方言や広東語、福建方言など南方の言葉に伝統的な発音が残る。
チャイナドレスも満州族の女性が騎乗するのに便利なための服がもとである。
歴代の王朝は漢民族系か遊牧民族系など様々な民族によるものであり、多くの民族、文化圏が興亡を繰り返してきた地域といえる。
例えば、歴史上、記録に残る最古の王朝、殷は民族的には夷系に属するという。秦王朝の祖先は中国西北辺境で牧畜に長じていたという。
元はモンゴル、清は満民族の王朝である。
また「漢と匈奴」や「隋・唐と拓跋」、「キタイ(大遼)と宋」など北方遊牧民族系の国家との強い共存関係で成り立つ時代も多かった。
(年表参照)
神話に残る神々も、洪水神話の共工はポェ・パ(チベット)系らしい西方の羌、禹は北方の夏系、伏義はミャオ(苗)系など様々である。
また古くから世界各地に移住していた漢民族(華僑)については地域を問わない文化圏が存在するといえる。このようなあり方は、 ユダヤ民族と類似した文化圏のあり方だといえる。
ポェ・パ(チベット)民族、
モンゴル民族については既に文化地域項目を別にもうけてあるので、そちらを参照されたい。
関連項目一覧
イ(彝)族 (中国:少数民族)
イエレン(野人) (中国:怪物)
イッカクジュウ(一角獣) (大項目,中国,日本)
イテン(倚天) (中国:武器:剣)
ウゴウ(烏号) (中国:武器:弓)
エンテイシンノウシ(炎帝神農氏) (中国:神)
オウリュウ(応龍) (中国:神,龍)
カイショウ(介象) (中国:仙人)
カウ(火烏) (中国:魔物:太陽の烏)
カケツシントウ(化血神刀) (中国:武器:宝貝)
カシノヘキ(和氏の璧) (中国:魔法の石,宝玉)
カツゲン(葛玄) (中国:仙人)
カンショウ(干将) (中国:武器)
カンテイ(関帝)*関羽 (中国:神:英雄)
キダン(鬼弾) (中国:魔物)
キテン(倚天) (中国:武器:剣)
キュウテンオウゲンライセイフカテンソン (中国:道教:神:雷)
キョウカスイゲツ(鏡花水月) (中国,日本:言葉)
キョンシー(僵屍,僵尸) (中国:死者,幽鬼,魔物)
キリン(麒麟) (中国:霊獣、瑞獣)
キンカビョウ(金華猫) (中国:妖怪:猫)
キントウン(觔斗雲) (中国:kintoun.html">キントウン(觔斗雲))
クテンオウゲンライセイフカテンソン(九天応元雷声普化天尊) (中国:霊獣、瑞獣)
ゲイ(羿) (中国:神)
ケイトセイ(計都星) (中国:九曜:星)
ケイシノヘキ(敬氏の璧) (中国:物品:石)
夏至 (世界,中国,日本:暦)
ゲッセイ(月精) (中国:月:精)
ケンギノカガミ(験偽の鏡) (中国:物品)
ゲンショウセツ(元宵節) (中国:暦:祝祭)
コウセイシ(広成子) (中国:仙人)
コウテイ(黄帝) (中国:神)
コウテンジョウテイ(昊天上帝) (中国:儒教:神)
ゴリムチュウ(五里霧中) (中国:故事:道士)
コンゴケン (中国:武器:剣)
サンショウ (中国:魔物)
サンセントウ(三尖刀) (中国:武器:鋒)
シカイリュウオウ(四海龍王) (中国:ドラゴン,龍)
シチセイホウトウ(七星宝刀,七星剣) (中国:武器:剣)
ジゾウ(地蔵菩薩) (仏教,中国,日本:菩薩)
シバキ(司馬徽[水鏡先生])
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