ヘレネス(ギリシャ)神話、ローマ神話の正義の女神。乙女(おとめ)座になった女神。ゼウスとテミス(正義の女神)の娘。
名前は「星乙女」の意味。同様の名称にティターン神族の息子アストライオス Astraios(星の男)がいる。
アストラル(ラテン語「星(アステル aster)」に由来)などと同じ語源である。
ホーライの三女神のひとりディケー Dike(正義、正しい報い)と同一視され、
「黄金時代の終わり、人間がディケーを崇拝しないようになると、人間の悪に絶望して山中にひきこもり、さらに悪化すると地上をすて
天のおとめ座の星座になった」という。また、神々が人間を見捨てた時、無邪気と純潔の女神アストライアだけが地上に残ったが最後には
見捨てて去り、星の間で乙女座(バルゴ)になった。
また「天秤てんびん座(ライブラ、リブラ)」は正義の女神アストレアが裁きを行う、死者の心臓と羽のペンを比べ善悪を裁く天秤だという。
明らかにエジプト神話の影響のようだ→アヌビス)
タロットカードの「正義(ジャスティス)」「正義の女神アストレア」だという。
参考資料
・ギリシア・ローマ神話 (ブルフィンチ:著 岩波文庫)
・ギリシアの神話 神々の時代(カール・ケレーニイ 中央公論社)
・ランダムハウス英和大辞典 (ジャパンナレッジ)
・機動戦士ガンダム00F アストレア(Webサイトgundam00.net)
参考資料
他
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