ヘレネス(ギリシャ)神話の女神。
ゼウスと女神レト(レートー)の娘。
太陽神アポロンと双子で妹。月の女神。
処女の狩人(処女神)。
アテナ、アルテミス、ヘスティアは他の女神と別格であり、アプロディーテーが従えられない、という。
アルテミスもアテナと同じく首にゴルゴネイオン(メデューサの首)をつけていることがある。
また月の模様がゴルゴネイオンなのだともいう。
コリュタリアー(月桂樹の乙女の)アルテミスとも呼ばれる。
また、メガレー・アルテミス(大アルテミス)といい、多くの乳房をもった大母神としてもあらわされるという。
姿を現すのは月の照るところで、野獣も草木も踊るという。狩りの女神のゆえか祭礼がされるのは都市周辺地域だという。
ペロポネソスのアルカディアでは男女が女神のために踊る時、村人は自分の娘に男根を装わせたという。
小アジアではアプロディーテーと同一視された(狩りの処女神という共通点)。
アルテミスに仕えるアルクトイ(雌熊)という少女は、時に熊としても考えられる女神。
アルテミスにまつわる物語には
「アクタイオーンが狩りの途中、アルテミスの水浴びを偶然みてしまい
鹿に変えられ、自分が連れていた猟犬に噛み殺された」
また
「巨人ティオスが母レートーを襲ったときアルテミスの矢が巨人を殺したという。
(あるいはアポロンの一撃とも)」
などがある。
アポロン、アルテミスはヘカテー(遠くにある女)という異名で呼ばれることもあるという。
レートーと姉妹のアステリアーから生まれたヘカテーはアルテミスと従姉妹。
松明を持ったヘカテーは月との関連性があるという。(ヘシオドスの説)
参考資料
・デジタル大辞泉
他
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary