ヘレネス(ギリシャ)神話の海洋神。クロノスとレアの子。
黒い髪(捲き毛)で緑の衣に真珠の冠を身につける。生まれるとともにクロノスに 呑み込まれたが(別の話では海の底へ放り出される)、後にゼウスの働きで助け出される。
クロノスを降したのち、キュクロプスより三叉戟(トライデント-英語)を与えられる。 この武器はポセイドンの力の象徴でもあり、岩を裂き風を起こすことができる。
また、この戟には泉を湧かせる力もあり、愛するアミュモネが旱魃で苦しんでいる時、 この戟で岩を突かせると三筋の泉が噴き出したという。また、アテナイを巡ってアテナと争った時、 アクロポリスの中央を打ちエレクテーイスという泉を湧き出させた。
また、馬を創造したことから馬の守護神でもある。デメテルに求婚した時に馬を創ったのだが、 収穫の女神は非常に喜んだ。
ポセイドンの騎馬は真鍮の蹄と黄金のタテガミを持つ。二輪車を引かせてゆけば、 海は進む先々で静まり海の怪物達は行く手を跳ね回るという。
あるいはイルカに車をひかせるともいう。また船の材料になる松の木は聖なる木である。
妻のアンピトリテとの間にトリトン、ロデーが生まれた。
エウリュアレとの間にオリオン、ガイアとの間にカリュブディスがいる。 メドゥーサが死んだ時流した血から生まれたクリュサオルとペガソス(ペガサス)も ポセイドンの血を受け継いでいるという。
ポセイドンは海をゆけ
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