ケイオスとも。ヘレネス(ギリシャ)神話の神。原初の世界。天と地と海が造られるまでは世界は見渡す限り一つの 混沌(カオス)だったという。
混乱した形のない塊で非常に重たいだけのものであり、海は流れず、地は固まらず、空気は透明でなかった。そして混沌には様々な物の種子が眠っていた。 自然と神が整理し、海と地を切り離し、地と海から空を切り離し、燃えていた部分は軽いので飛び上がり空になり、空気はその次、地は重いのでその次に、水は低いところへ落ちて、地を浮かべた、という天地創造が語られている。
カオスを混沌とし、対となる言葉にコスモス(秩序)がみられる。
余談だが、2012年のアニメ作品、クトゥルー神話をモチーフにした『這いよれ!ニャル子さん』のOP『太陽曰く燃えよカオス』
で、さんざん「カオス」「ケイオス」を連呼している。
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