ヘレネス(ギリシャ)神話で、古い物語で風が仕えているという王。または風の神。 名前は動くもの、多彩なるもの、の意。古くはアストライオスなどのような星空の神であったようだ。
娘のハルキュオネの夫はテッサリア王ケユクス。
オデュッセイアー(オデュッセウスの冒険)の中では、アイオロス・ヒッポタデース
(騎者の息子の意)という名で、漂う島アイオリアを支配する王。ゼウスに風の支配権を与えられ、
ゼウスの思いのままに風を送り出したり止めたりしていた。
オデュッセウスに銀の糸でくくった革袋を与えた(危ない害になる風を詰めた袋)。
王は順風には彼らの国の方へ吹きやるように命じた。おかげでオデュッセウスは順調な航海をしたが、
船員が金銀の詰まってるだろうから分け前をもらおうと袋を開けてしまい一気に吹き戻されて
島にもどってしまった。
王はバカバカしく思い二度目の助けはしなかったのでオデュッセウスの船は櫂に頼って出発した。
テュルセルニア海を支配していた王アイオロスが、公明敬神な政治をし、船に帆を張る方法 、天気の前兆から天候や風の変化を知る方法を教えたものが神話物語の元になった…とブルフィンチ は想像している。
参考資料
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ギリシア・ローマ神話 (ブルフィンチ) (岩波文庫)
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ギリシアの神話 (神々の時代) (カール・ケレーニィ:著 植田兼義:訳 中公文庫)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary