アフリカ、カメルーンの先住民族。数千年の狩猟採集生活を続ける森の民。マボデではバリアともいわれるようだ。
バカ民族は同じカメルーンのバギエリ民族とともに西ピグミーといわれる。(ガボンのアコア、バボンゴ、ベクウィ民族も西ピグミー)
カメルーン南部から中央アフリカ南部(モンブ)にかけて分布するアカ、バカなど(約10万人)の諸集団が知られる。
カメルーン、ヤウンデから南東へ300kmのジャー動物保護区の森で居住しているグループもいる。
雨の少なくなる時期に数家族単位で森にはいる。
歌・踊りが盛んで「この民は天国から追放されて森にはいった」という伝説もあるという。
薬草として用いる植物を400種知っている。
(アルストニア キョウチクトウ科 マラリアの薬 樹皮を煮て煮汁で体洗う、飲む)
男たちが狩りをする。かつて弓や槍を用いていたが今は罠を仕掛けてとることが多いという。(ピグミーは本来弓矢の優れた使い手)
蜂の巣から蜂蜜をとるハニー・ハントも行う。子供たちはハムシの巣から甘い蜜をとる。
採れた獲物はみなで平等にわける。肉はごちそうで、煮て食べる。他にヤムイモや果物、キノコなどとりすぎないように
採っているという。
ジャー河の支流で河を泥でせきとめ魚をとる漁は女が行う。
森に棲む精霊を多く信仰している。
100を超える精霊で、もっとも大切、重要な森の精霊のひとつにジェンギがいる。
森の中で、ジェンギjengiの聖なる住処には特に神聖らしく、よそもの等は入れない。
死者がでたとき残されたものを支え、埋葬の時には死者の魂を鎮め、あらゆる問題を解決してくれる。
ジェンギがいないと狩りをしても何もとれない。そうするとジェンギを呼ぶ儀式を行う。
儀式では草わらの蓑をかぶって全身を隠したジェンギが来訪し、一晩中歌い踊るようだ。
この地域には海側のカメルーンから内陸コンゴ(旧ザイール)、ウガンダにかけ他にバトゥワ、エフェ、ムブティ、ボンゴ、トゥワ などの先住民族がいる。彼らはピグミーという学術的な用語で呼ばれることもある。 詳しくはピグミーの項目を参照。
参考資料
参考資料
・『THE世界遺産』(TBS TV番組)
・ピグミーの世界 酒井傳六:著(朝日新聞社)
・アフリカの民族と文化(白水社 文庫クセジュ)
・ナショナルジオグラフィック 99年8月号
・日本大百科全書(小学館)
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