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ハッティ(ヒッタイト)の神話

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ヒッタイトという名称がよく知られるが、これは、英語読みで原音はハッティ。古代オリエント地域の神話。
現在の小アジア・シリア地方の古代帝国で、紀元前1500年前後の数世紀に繁栄していた。鉄を生産し、武器や戦車に用いた。 エジプトの記録ではヘタ、創世記にはヘテ人と記された民族で、インド・ヨーロッパ語族に属する。

紀元前1286〜85年にはパレスチナ地方のカデシュで、エジプトのラーメス2世(ラムセス2世)の軍と交戦。 互いの記録でそれぞれ自軍が勝ったとしている記録が残っている(カデシュの戦い)。 また、アンカラから数十キロ離れたボアズケイの古代廃虚から多数の粘土版が発見され、ここがハッティ帝国の首都ハットゥシャシュと判明した。

神話はシュメール、バビロニア等の影響を受けている。ギルガメシュ叙事詩のハッティ語訳も存在する。また、系統不明のフルリ起源のもの、 ヘレネス(ギリシャ)神話と類似するものも見られる。

テスブやウルリクムミなどはフルリ民族の神がハッティの中にとりいれられたものだという。 フルリ民族は紀元前2300年頃、カスピ海南方の山岳地域から南や西に移動し、ミタンニ、ハッティなどで重要な成員になっていたようだ。

 
関連項目一覧
イルルヤンカシュ 【ハッティ(ヒッタイト):ドラゴン、竜】
ウルリクムミ 【ハッティ(ヒッタイト):神:巨人】
シュメール神話 (メソポタミア、古代オリエント)
テスブ 【ハッティ(ヒッタイト):神:天空】
バビロニア神話 (メソポタミア、古代オリエント)
フンババ(フワワ) 【シュメール・バビロニア・ヒッタイト:神】

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